一度説明を聞きに行ってしまうと、肝移植という治療の方向で話が進んでしまうのではないかと不安です。
肝移植という治療を選択する際に大切なことは、それ以外の治療を選択した場合と比べての利点と不利な点を充分に知ることです。‘移植外科’という診療科を訪れた場合でも、必ず肝臓病の専門医(肝臓内科医)が診察を行い、総合的な視点から最適な治療を選択できるようになっています。
肝移植について‘知る’ことと‘選ぶ’こととはまったく別のことです。肝移植に関して一般に手に入る情報はまだ限られているため、病気の初期から充分な情報をもっていることが大切です。直接、肝臓内科医の説明を受けたい場合には、そうすることもできます。
脳死移植のドナーとしての登録をしたいのですが、どのようにしたら良いのですか。
お近くの病院、公的機関、コンビニエンス・ストアなどに置かれている「意思表示カード」(いわゆるドナー・カード)に必要事項を記入し、携帯していただくだけで結構です。また、免許証の裏や保険証にも記入するところがあります。なお、必ずご家族の承諾を得ていただく必要があります。
もし、入手困難な場合には、信州大学附属病院・移植医療センター(FAX:0263-37-2930)まで、お名前など送付先をFAXでご請求ください。
移植の入院中や退院後の生活の細かなことについて、気軽に相談できる窓口はありますか?
当院には、専任のクリニカル・コーディネーターが在籍しております。コーディネーターが相談の窓口となって移植の一般的な情報をお伝えしたり、担当医師との面談を設定して個々の病状や治療の選択肢を医師と相談していただくお手伝いをします。
また移植手術前および手術後の生活におけるさまざまな御相談にもお答えします。詳しくは臓器移植に関するサポートのページをご覧下さい。
実際に移植を受けて元気になった方や、ご家族に肝臓を提供する経験をされた方から直接お話を聞くことはできますか?
これから移植を受けられる方にお話をしてもよい、と言われる方は大勢いらっしゃいます。御希望のある場合には、お願いして設定するように致します。
また、臓器移植に関するサポートのページにて、肝臓臓器移植をされた方の手記を掲載しています。