院内ドナーコーディネーターの業務
院内ドナーコーディネーターは、信州大学医学部附属病院の患者(家族を含む)と職員を対象に、中立的な立場で臓器提供に関する意思を尊重し、以下の業務を遂行しています。
- 職員を対象とした、臓器移植に関する普及啓発及び体制整備
- 患者(家族を含む)の「意思表示の有無」等の情報収集
- 患者(家族を含む)からの臓器提供に関する相談への対応
- 臓器提供に関わる関係者及び臓器提供者の家族との連絡調整
- 臓器提供に関わった院内関係者に対する提供後の報告
啓発活動
毎年10月は臓器移植普及推進月間です。
より多くの方に臓器移植医療を知っていただくとともに、臓器提供意思表示の大切さに触れていただく月間です。
そのため、院内でも臓器移植の専用ブースを設置し、ポスター掲示やリーフレットなどをお渡ししています。
研修会の開催
共催 ⻑野県臓器移植推進協議会
毎年度開催している臓器提供に関する研修会を開催しました。
今年度は、2024年12月6日に、中尾篤典先生(岡山大学病院 高度救命救急センターセンター長)をお招きし、「全力で看取る 岡山大学病院の取り組み」と題してご講演をいただきました。
参加者は、岡山大学病院の具体的な取り組みや、中尾先生の救命と看取り、移植医療に対する想いに触れることができました。
講演後は、積極的な意見交換が行われました。
中尾 篤典先生より、岡山大学病院の取り組みについてご講演いただきました。
「日々、多職種で終末期ケアを実践しており、臓器提供は終末期医療のひとつであること。つまり、臓器提供は、全力で救命し全力での看取りから、たまたま生まれる」というお話から講演は始まりました。
そのため、臓器提供のオプション提示のタイミングは家族にとって重要であり、チームカンファレンスを開催し多職種で慎重に検討されていることについてのお話をしてくださいました。
また、臓器提供の意思は、家族が考えるのではなく、ご本人の意思を家族で考えられるようにチームでサポートしていることなどのお話をしてくださいました。