治療実績

治療成績

移植の成績は一般に患者生存率(移植後生存している患者さんの割合)と移植腎生着率(移植後に移植腎が機能している患者さんの割合)で表現します。わが国での患者生存率と移植腎生着率のデータは、毎年各移植施設からの報告により集計され日本移植学会から報告されています。これらの移植成績は昔に比べて格段に良くなっています。

患者生存率は5年生存率(腎移植後5年以上生存している患者さんの割合)が、生体腎移植96.7%、献腎移植89.3%と生体腎移植がやや良好な成績です。

移植腎生着率は5年生着率が、生体腎移植91%、献腎移植79.1%と生体腎移植が良好な成績です。

献腎移植のほうがHLA(組織適合性抗原、白血球の血液型)が適合している登録者に移植されるため拒絶反応が少なく移植成績が生体腎移植(多くは親子間の移植のためHLAは半分しかあっていない)より良好であると予想されますが、実際は献腎移植の場合、腎臓が摘出されてから移植されるまでに数時間から数十時間の時間を要するため腎臓にダメージが起こることから生着率は生体腎移植のほうが良好となっています。

信州大学医学部附属病院の成績も、日本移植学会の報告とほぼ同じ成績となっております。

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