腎移植とは

腎移植とは

jinzo腎臓の機能が低下した状態(腎不全)に陥った場合の治療法として、透析療法と腎移植の2つがあります。

腎移植は他の臓器移植とは異なり脳死ではなく心臓死からの移植が可能であり、また生体からの移植も可能であり、また、新しい免疫抑制剤の登場により移植の成績が飛躍的に向上し、腎移植は、もはや特殊な治療法ではなくなっています。

また以前には腎移植できないとされていた血液型の不適合移植も多くの施設で行われるようになってきました。 しかしながら、わが国での腎移植件数は、諸外国(特に欧米)と比較すると大変少ないのが現状です。実際、日本では約32万人の透析患者に対し約13,000人の献腎登録があり年間1600件程度の腎移植が実施されているに過ぎませんが、米国では約41万人の透析患者に対し90,000人が移植待機しており年間17,000件もの腎移植が実施されています。

腎不全治療において腎移植と透析医療はともに大切な治療法ですが、腎機能の代行という意味では腎移植は透析医療に比べ様々な点で優れています。

信州大学医学部附属病院では1990年より、腎移植手術を施行しており、これまでに56件の生体腎移植および献腎移植が行われています(2015年4月現在)。

また、長野県下で腎の提供があった場合には、信州大学附属病院チームが主に対応しております。1998年より24件に対応し、そのうち18件において、長野県内外の患者様へと移送しております(2015年4月現在)。

PageTop